教員は部活動指導員になれるの?
今教員として働いているけど、部活動指導員として働くことはできるの?
結論から言うと「教員も部活動指導員ができる!」です!
文部科学省とスポーツ庁が出している文章は以下の通りで、教員の副業は基本的に禁止ですが、部活動指導員として指導を当たる場合は条件を満たしており教育委員会の許可を得ることができれば兼業することができます。
部活動指導員として教員が指導する場合は、管理責任者が校長からスポーツ団体もしくは民間企業に移るため、報酬を受け取ることができます。また、後で詳しく説明しますがその際の報酬は部活動の顧問として指導するときの報酬のおよそ倍額ぐらいもらうことができます!
しかし指導者になる際には注意点がいくつかあるので、最後までしっかり読んで失敗しないようにしてください!
はじめに
- 教員も部活動指導になれる
- 責任者が校長からスポーツ団体or民間企業になる
- でも指導者になるためには注意点がいくつかある
というわけで、教員も部活動指導員になることができ、指導員になることで報酬を上げることができます。それではどうやって指導になるのかについて解説して行きます!
教員が部活動指導員になるための方法を解説して行きます!
この記事でわかること
- 教員が部活動指導員になるための手順
- 教員がなるメリット/デメリット
- そのほかの注意点
教員が部活動指導員になるための手順
指導員になるためには当然ですが校長に申請しなければいけません
手順を示すとこのようになります。
- 指導するチームを探す
- 顧問をしているなら自分のチームの指導者になってもいいですし、自分の子供や地元のチームの指導者になることもできます!
愛知県内の場合は、部リッジで簡単に探すことができます。
詳細は↓
- チームと交渉して仮契約する
- 顧問の先生やスポーツ団体と話をして契約をお願いする。
教育委員会経由で登録しておくことで部活動からの話を待つこともできますが、顧問の先生が探してない可能性もあり、指導員になれない可能性が高いです
- 自校の校長先生の承諾を得る
- 校長先生に他校の指導者になることの了承を得る。
(現状、自校の部活動指導者にはなりにくい現状があります、、、)
- 本契約
- 自治体の教育委員会に申請して部活動指導に登録してから、指導者として契約した学校で働く
自治体に指導員登録することができますが、受け身より自分で探した方が早く指導になることができます!
指導するチームを探す
指導員になれる学校の探し方
- 知り合いの学校の先生に聞いてみる
他校の知り合いの先生にその学校で部活動指導者を募集している部活動がないか聞いてみるのがいいでしょう。
- WebサービスやSNSを活用して探す
自治体のホームページや、部リッジなどのWebサービス、SNSでの発信を検索して募集情報を探すと、知り合いの先生がいなくても指導者になれる可能性が高まります
- 人材バンク等に登録して声がかかるのを待つ
自治体が用意している人材バンクに登録することで声がかかるのを待つ。
それぞれのなり方について詳しく解説していきます!
知り合いの学校の先生に聞いてみる
すでに学校の先生をしていて、他校の同じ部活の顧問の先生と知り合いになっていれば、その学校の外部指導者として部活動を指導することができるかもしれません。
しかし、その場合はいくつか問題点があるので、あまりお勧めできません。
知り合いの先生つたいで指導員になる難しさ
- 同じ地区の学校だと大会のときに自分の学校と対戦することもある
- 自分が通常勤務している学校の生徒から良く思われない
- 知り合いの先生の学校で働くことになるから気まずいかも
知り合いの先生をあたるにしても、自分が通常勤務している学校と同じ大会に出場する地区の学校には勤めない方が無難です。
かなり良好な関係を築いている先生がいないと難しい、、、
WebサービスやSNSを活用して探す
自治体のホームページや、部リッジなどのWebサービス、SNSでの発信を検索して募集情報を探すと、知り合いの先生がいなくても指導者になれる可能性が高まります。
現在ネットでも募集しているクラブ・チームがあるのでそれを探すのもいいでしょう
具体的にインターネットを通して、指導者を募集している団体を探す方法はこのようなものがあります。
指導者募集をしているチームを探す方法
- 部リッジ(本サービス)
- 求人サイトで募集を探す
- Xなどで自ら発信
部リッジに登録する
本サービス「部リッジ」は現在のところ愛知県限定ですが部活動指導員を募集しているので、愛知県の方は確認してみてください!
簡単に募集している学校を探すことができます♪
求人サイトで募集を探す
Indeed(インディード)などの求人サイトで私立学校などの部活動指導員の募集を見つけることもできます。
ただし、仲介業者が入ったり雇用期間が限定されているためおすすめの方法ではありません。
Xなどで自ら発信
SNSを使って、スポーツを指導できることをアピールして、どこかのチームに声がかかるのを待つこともできます。
しかし、ある程度の拡散力がないとチームにつけてもらえないし、募集しているチーム側もどんな人か分からないのでなかなかマッチングが成立しづらいです。
SNSでチームを探すのは結構難易度高い、、、
人材バンク等に登録して声がかかるのを待つ
自治体が用意している人材バンクに登録することで声がかかるのを待つのは、一番現実的な方法です。
各自治体が教育委員会のホームページに、部活動指導員の登録フォーマットを用意しているので、それに記入して送ると指導員になれる可能性があります。
名古屋市の場合
名古屋市はこのように部活動指導員をホームページで募集しています。
ホームページから申請すると、名古屋市が用意している募集掲示板に登録され情報を載せてくれるというものです。
多くの自治体がこのようにホームページを使って、指導者の登録を募っています。
この登録が学校・チームの目に入れば、声がかかるかもしれません。ただ受動的な探し方になるので、もし頼まれたらやるかぐらいの気持ちの方にお勧めの方法です。
現場で働いている学校の先生からすると、教育委員会が準備しているホームページにアクセスして調べることはほとんどありません。なので声がかかればラッキーぐらいの感覚で登録しておくのがおすすめです。
承認を得る
指導できるチームが決まったら、承認を得る必要があります。
スムーズに話を進めるために、先に承認を得ておくといいでしょう♪
教員が部活動指導員になるためのプロセスはこのようになっています。
スポーツ庁の公式サイトに教員も地域団体の業務に報酬を受けて従事することができると書いてあるので、これを根拠に学校長などにお願いしてみましょう。
申請時の注意点
申請する際には注意点が二つあります。
- 勤務時間内に従事するのは難しい
- 申請の際に残業時間が多すぎると受理してもらえないかもしれない
一つ目の注意点は、実際の勤務時間に仕事をする場合は職務専念義務の免除をしてもらう必要があります。これはかなり難しく、現在のところは勤務時間内に部活動を教えて別の報酬をもらうということはできないと考えていいでしょう。
もう一つ注意点があり、部活動指導員の副業を認めるには、教員の健康を害さないように配慮しなければならないと定められている点です。教員であれば毎月勤務時間の報告をしていると思いますが、その勤務時間の残業時間が月80時間を超えていると過労死の基準になってしまうので、指導員をしたい場合は80時間以内(できれば45時間以内)の残業に留められるように仕事をコントロールしておきましょう。
これらの承認と実際に指導するチームが見つかれば報酬を受け取りながら部活動指導員として働くことができます!
全てが決まれば、チームの運営者のもと(学校の場合は相手校の校長先生)に教育委員会と契約を結び、実際に働き始めることになります。
教員が指導員になるメリット/デメリット
指導者になったらどんなことが起こるのか知っておきましょう!
教員が部活動指導員になるメリット
- 正当な報酬を受け取ることができる
- 教員とは違う立場で指導ができる
教員が部活動指導員になるデメリット
- 勤務先の学校以外で働く可能性もある
現状は、誰に雇われているかによって同じ仕事をしても給料が全然違うので、部活動指導員のシステムをきちんと理解して自分がしっかりと特化できるように選択肢を広げていきましょう!
それぞれのメリット・デメリットについて詳しく解説して行きます!
教員が部活動指導員になるメリット
正当な報酬を受け取ることができる
現在だと教員が部活動を行うと平日はサービス残業、土日は1日2700円程度のお金しか支払われません(愛知県の場合)が、教員が部活動指導員として勤務すれば、1日3時間で5000円ほどもらえるようになります!
正当な報酬を受けることでモチベーション高く仕事をすることができる!
教員とは違う立場で指導ができる
勤務校では、生徒指導のことを考えたり人間関係のことをメインで考えて部活動の指導する必要があるのに対して、別のチームの指導員という立場でチームに入れば、純粋にスポーツを教える・試合に勝利することを目的に指導をすることができます。
これは純粋にスポーツを教えたい先生にとってはとても指導しやすい環境になるはずです。
自分のチームで教える場合は報酬が増えるし、別のチームで教えれば新しい人間関係を築いたり純粋にスポーツを教えたりすることができます!
教員が部活動指導員になるデメリット
勤務先の学校以外で働く可能性もある
勤務している学校以外で働くことになるのがデメリットになる場合もあります。
働くチームが、自分の家や勤務している学校から遠いと移動時間が長くなってしまったり、大会に出場するときに自分が勤務している学校の生徒と戦うことになったりです。
別の学校で働くことにはデメリットもあるのでよく検討してからオファーを受けるようにしましょう!
そのほかの注意点
指導者になる前に知っておくべきことをまとめました!
指導者になろうとしている学校の先生は是非これを読んでから登録をしてください♪
そのほかの注意点
- 運営主体によって給料体系が違う!
- 平日に指導員をする場合
- 事故が起きた時の対応
- 月80時間以上の残業をしていると指導員はできない!
運営主体によって給料体系が違う!
運営元が違うだけで、給料も変わっちゃいます
現在の部活動を指導している運営元は以下の表のようにいくつかあります。
具体的には「スポーツクラブ」「民間企業」「クラブチーム(ボランティア)」です。私の体感的にはスポーツクラブが地域の学校と協力して指導員として指導しているパターンが多いです。
民間企業に雇われるのかスポーツクラブの一員として働くのかによって、多少給料が変動します。だからといって、どのような形態をとるかはチームが考えることなので自分では決めることができません。
いずれの場合にしても、教員として働くより稼ぎは良くなります♪
部活動指導員を募集している運営団体の違い
- 自治体のスポーツクラブ
- 民間企業
- ボランティア
運営団体の違いによって、どのような変化があるのかわかりやすく解説していきます!
自治体が主体になる場合
自治体がメインの運営になる場合は、学校から自治体に依頼して指導員になります。民間企業が運営するよりも、学校の意見が反映されやすく現在の顧問と同じような形で指導員になることができます。
この運営体制が普及できるように部リッジは活動しています♪
基本的には今までの部活動の形のまま、新しく予算を作り部活動指導員として学校の先生を雇うことで、部活動指導したくない教員の多忙化を解消しつつ、部活動をしてくれる先生には正当な報酬を与えられるようになります。
学校の先生が部活動指導員の制度を有効活用することで、働いた分しっかりお給料がもらえる制度がどんどん整っていくはずです!ぜひ今の顧問に不満がある先生などは、外部指導者として働くことを検討してみてください!
民間企業が主体になる場合
民間企業が主体になる場合は、学校の部活動を学校→地域→民間企業→先生というように動かして、その学校に勤務している先生に指導してもらうことを目標としているようです。
実質的には顧問として働くが、土日働いたり勤務時間が長くなるので給料が高くなるメリットがあります。しかし実際のところ、煩雑な手続きのため、民間企業への委託はあまり進んでおらず、推進している自治体に住んでいたラッキーという程度になっています。
この制度はかなりいいですが、現実的ではなさそう、、
ボランティアとして行う場合
ボランティアとして指導する場合は、煩わしい手続きはまったく必要ありません!
ただし、交通費外の謝礼などを受け取ると副業にあたりそれは教育委員会の許可が必要になるので、結局校長に相談しなければなりません。
お金は関係なく、純粋に子供達にスポーツを教えたいという思いがある方はボランティアもう選択肢にあがります。ただ、個人的にはそういった献身的な先生たちのおかげで今まで部活動が無料で提供されてしまったので、働くならきっちりと対価を受け取ってほしいなぁと思います。
指導したいなら最もなりやすい方法。ただ長期的に見て報酬がもらえないのはかなりのマイナス。
平日に指導員をする場合
一応、スポーツ庁では平日も指導員をできるように動いてるみたいです。実際の教育現場では人手不足が大きな問題になっている通り、教師としての勤務時間内にほかの学校に行って指導員をするのは難しいと思われます。
ただ、この制度が充実して勤務時間外を超えた部活動の指導に報酬が出るようになるといいなぁと思っています。
教員が勤務時間外の労働に報酬を求めるようになれば少しずつ世の中が変わっていきますね
現状、平日の部活動で別に報酬が出るようにするには、一人の教員の力は難しいと思います。部活動の在り方に疑問を持つ先生が増えて世の中が変わるのを待ちましょう!
事故が起きた時の対応
外部指導者として部活動指導しているときに、事故が発生したときに責任はどこにあるのかをお伝えします!
学校は別の運営団体が部活動を指導している場合、 事故の際の責任は地域スポーツクラブや民間企業になります。
スポーツ指導中に生徒が熱中症で倒れるなどの事故があった場合は、現場に居る人が保護する必要があるので、応急処置等をした上で地域のスポーツクラブや民間企業、保護者に連絡することになります。
保護者の連絡先を外部指導者に教えるかどうかは運営団体によるので、採用される際に受ける説明を聞く必要があります。
熱中症などが起きた時の対応について、契約する時にしっかりと確認しておきましょう!
月80時間以上の残業をしていると指導員はできない!
指導員をする際に注意することは、自分の勤務記録の「毎月の残業時間を80時間以下」にすることです!残業時間が80時間以上だと過労死ラインになってしまい、その状態で外部指導員としてほかの業務を許可すると、管理側の責任になってしまうので、指導員としての許可が絶対におりません!
なので、残業時間をしっかりとコントロールして月80時間以下にしましょう!できれば、文部科学省が目指している月45時間以下にしておくと良いでしょう。
教員という忙しい仕事ですが、断捨離して仕事を減らして行きましょう
これらが教員が部活動指導員をする前に知っておいてほしいことです!
申請・登録押してもすぐに指導員になれるとは限りませんし、話が来てから条件を聞いて断ることもできるので興味がある人は、指導者登録をしておくと良いでしょう!
愛知県の場合はこのサイトのマッチングサービスを使うと簡単に指導者登録ができるので、ぜひ活用してください♪
詳しくは↓
指導員の探し方
学校の先生の負担を減らすために
部活動指導員を充実させる手助けをするためにサービスを立ち上げました!
部リッジによって、今までとても面倒だった「学校の指導員になるまでの道のり」を格段に簡単にしました!
これまで、部活動指導員になるためには、このように指導者の方が各自治体の人材バンクに登録して、そこから教員が人材を探してコンタクトを取るという超絶手間な手順を踏む必要がありました。
このシステムだと指導者の方の負担がとても大きく、面倒くさいものでした。
登録したところで、学校が指導員を募集しているかもわからないし、そもそも面倒くさいので今まで多くの人が指導員登録をしていませんでした。
指導員登録しない理由
- 紙で送らなければならず、住所や指導可能曜日が変わった時は訂正する手段がない
- 登録は各自治体ごと(市ごと)に登録する必要があるから、市をまたいだ場所に指導員になるのは手間だった
- 指導員から見ると学校が本当に募集しているのかわからず、結局登録しても意味なくない?となってしまう
- 自分でチームを探そうとすると、1つ1つの学校に聞かないとダメでとても手間
- 自治体で登録してしまうと、「県大会を目指したい」「楽しくスポーツ教えたい」のかといった温度感が合わない学校に勤務することになるかもしれない
指導員にとってハードルがとても高かった、、、
しかし、部リッジによって、これからの部活動探しはこのように変わります!
指導者のすること
- 自分の情報を入力(指導可能場所・曜日・競技・自己PRなど)
- 学校を探して応募
学校のすること
- 部活動情報を入力(活動曜日・競技・人数・大会実績など)
- 指導者を探してオファー
指導員・学校がそれぞれ情報を登録するから、相互にすぐ条件にアクセスでき、スムーズにマッチングできます!
部リッジには今までとは違う、「4つのメリット」が先生にも指導員にもあります!
詳しいことは先生向け/指導員向け書いてあるので、そちらの内容を参考にしてください!
部活動指導員を希望する方へ
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